絵には、子どもの心の状態が表れます。絵を見て、子どもが感じていること、捉えていること、脳と身体の発達を読み取り、保育のあり方、子どもとの関係性を確認していきます。
そのため職員は、定期的に園内で子どもの描画を持って参加し、常に勉強を重ねています。子ども一人ひとりが、心から楽しいときを過ごし、幸せな人生を送れるように最大限の努力をしていきます。
その子どもが描いた絵から、その子どもにあった保育内容を変更し、絵の変化から心の様子や育ちなどを詳しく分析しています。子どもの描く絵は、心の内面を表現するものであると思います。知的な文字言葉を獲得するところにまでは来ていない幼児期において、絵は、話し言葉と共に、心、つまり胸の思いを具体的に伝えたり、表現するための「かけがえのない」一つの表現手段です。それは、子どもの「具体的な生きた言葉であり、また今を知らせている言葉」とも言えると思います。当たり前の子どもを育てたい、幼児らしい幼児を育てたい。よく遊び、胸の思いを「言葉」でも「絵」でも、表現する子どもに育てたいと思っています。
保育や生活の中で、大人がどのように働きかけるかで、子どもの認識が違ってきます。幼児は絵で思いを表現しますが、児童になると文字や言葉で表現する様になるため、絵は描かなくなるかもしれません。(あまり、絵を重視しなくなります)作文を書く力は、語り聞かせを沢山聞いた経験が文章として生きてくる様に思われます。
就学において、「話し言葉」や「絵画」においても、気持ちを込めた筋道のある表現ができる力とその充実を図ることこそ、近い将来、「書き言葉」に託して思いを語る主人公となるための土台作りと言えましょう。
ゆっくり、じっくり、その年齢の育ちをさせてあげることが大事です。
全身の動き、手の動きなどの感覚神経・運動機能を育てることが考える力の土台となります。
一人歩きが出来るようになり、物を指で指すことができる。「ブーブー」「マンマ」などのカタコトが出てくる。
力強い線で画面いっぱいにぐるぐると円を描く。栄養も足りてしっかりと発達していることが分かる。(1才11ヶ月)走れるようになる。ビンのふたを閉められる。一語文が多くなる。(2才)
両足をそろえて、ゆっくり跳べる。スプーンが上手に使える。パンツが自分ではける。二語文になる。
顔に目を書き、髪の毛や手、足など直線が出てくる。(2才10ヶ月)
トイレに1人で行けるようになる。洋服のボタンはめが上手になる。「オトウサント○○ニイッタ」など三語で話せるようになり始める。
足を交互に踏み出し、自由に階段の登り降りができる。ハサミを正しく持って直線を切ったり出来る。回覧板など持ってお使いが出来るようになる。
スキップが上手になる。かた結びができる。1対1のジャンケンの勝ち負けがわかる。
4才の後半になると地と空に分かれている世界を認識してくる。 (4才6ヶ月)
縄跳びの、前とび・走りとびが出来始める。かくれんぼのルールがわかる。形容詞などを入れた表現で話すことが出来る。5才の後半は地上のみでなく、地下の生き物の生活にも興味が出てくる。カブトムシはこの頃の子どもの最大の宝物(5才8ヶ月)
鉄棒の逆上がりが出来るようになる。
紐を使って三つ編みができる。2つの用件を頼んだ場合、順序だててやることが出来る。地面の上と下などの認識が広がる。海の中を空想して描いたもので、様々な絵本・物語などの空想の世界に浸りきれる年齢である(6才6ヶ月)
定期的に子どもの描画の勉強会・検討会を行っています。